スペシャルドラマ「ももさんと7人のパパゲーノ」

タイトルにある聞き慣れない単語・パパゲーノとは
死にたい気持ちを抱えながら死ぬ以外の選択をしている人のこと
らしいです。

初めて知ったわ。



あれ？ちょっと待って。
7人って言うけど、パパゲーノ、7人もいないんだけど。

どう考えても6人だよ。
ひょっとして、一緒に競輪やった子もパパゲーノだったりする？
と疑問に思いググってみたら
え？
母親が慕う占い師もなの？

嘘やん～。

初っぱなから些末なことでひっかかってしまった本作ですが
取り上げたテーマが、ちと微妙。
加えて、設定にも少々疑問が。

「死にたい」気持ちを抱えながら、社会人としてごく普通の生活を営んでいる主人公が、突然パンクして会社を辞めてしまう。
そこまでは理解できます。
その後、フリーになった彼女は、自信の貯金を頼りに、行き当たりばったりの放浪生活を送るようになる。

なんだよ。
死にたいって言っているわりに、けっこうバイタリティあるじゃん。

しかも、一宿を求めて住人たちに声をかけまくる。

コミュ力もあるじゃん。

そこまでできるのに、なんで会社には適合できないの？

辞めたことで（ストレスから解放され）死ぬ以外の選択肢を選べたわけだから、主人公、ここまで悲観することないのになあ。
と思ってしまう私は、単純思考の理解力不足野郎なんだろうか？
う～ん、なんだろうなあ。

伊藤沙莉ちゃんは、これが同局初主演とは思えないくらい、堂々たる演技を披露。
まあ、主役以外ではけっこう出ているもんね、NHK。
同局BSの「拾われた男」でも、主人公の妻を演じているし。

相棒役（かな？）の染谷将太くんとの対比も見事で
ロードムービーとしては秀逸の出来だったのではないかと。

え？
監督はこれがドラマデビュー作なの？
普段は福祉番組を制作しているのか。

さもありなん。