新劇場版「新世紀ヱヴァンゲリヲン:破」 感想前編 [マンガ・アニメ]
映画館のドリンクも、全部エヴァ仕様だった。
持って帰れなかったのが、ちょっと残念。
以下、大々的にネタバレしております。
ご承知おきのうえ、お進みくだされ。
いやあ、すんごかったですね~。
ジャイアンくんの台詞じゃないけど
魂が震えたよ。
これから見ようと思っている方
なるべく大きなスクリーンを選び、劇場の中心で、視界をいっぱいにして楽しんでください。
「破」は、「序破急」の「破」。
「破」は、「守破離」の「破」。
「破」は、悲劇であり
「破」は、破壊であり
「破」は、始まりであり
「破」は、終結でもある。
なんて奥深いサブタイトルなんだろう。
題名だけでこれだけ深読みできちゃうエヴァ、恐るべし。
テレビシリーズとも、旧劇場版とも、もちろんマンガとも違う展開です。
「序」が、テレビシリーズ遵守だったのに対し、(ラミエルのデザインとかカヲルくんの扱いとか、一部違いはありましたが)
「破」は、かなり再構築がなされている。
新キャラ、真希波・マリ・イラストリアスの登場はもちろん
(このマリってーのが、鼻歌をうたいながら、楽しそうに使徒を殲滅するという、文字通りぶっこわれキャラなの。いわゆる「破」の象徴)
エヴァの新型機は出てくるし(でもすぐに消滅した)
アスカの名前は変わるし
使徒の形状も違うし
なにより、カヲルくんの存在が明確化されていた。
月面で地球を見上げるカヲルくん。(しかも宇宙服なしで←人間じゃない証拠)
彼がどこから来たのか、これでようやくわかりました。
テレビシリーズでもマンガでも、いきなり第三新東京市に姿を現し、詳細はひとつも語られなかったカヲルくん。
彼は「月よりの使者」だったのですね。
ゲンドウに「お父さん」と呼びかけるカヲルくん。
実は、レイにとってもゲンドウは、ある意味「お父さん」。
カヲルくんとレイが同じということを証明する台詞です。
エヴァ初号機の覚醒を予知していたかのように、天から舞い降りるカヲルくん。
そして、槍で初号機を串刺しにする。
一見、残酷なようだけど、初号機の暴走を止めたと考えるなら
カヲルくんはシンジの味方なんだよ。
でもって、やっぱりシンジに恋しちゃうのかな~。
て、オメーはカヲルくんしか見ていなかったのかよ!
否定はしません。
つーか、正直、もっと多くの登場シーンを期待していた。
わずか3シーンだもん。少なっ。
ま、真打は最後に活躍するものですから
次作「:急」ならぬ「:Q」に期待しましょう。
耳慣れない単語もいっぱい出てきましたね。
また解説本とかたくさん出版されるんだろうなあ。
で、きっと買ってしまうのだろう。
踊らされる私。
扱いやすいファンだ。
「序」では、ヤシマ作戦が話の中心でした。
「破」は、テレビシリーズの第拾九話に、弐拾参話の要素を取り入れたエピソードをクライマックスに持ってきています。
といっても、流れや設定は大幅に(というより大胆に)変更されているし、結末もまったく違っているので、映画を見た時点ではわかりませんでした。(汗)
パンフを読んで、ようやく「そうだったのか」と理解したくらいです。
とはいえ、不自然さはまったくありませんでしたね。
テレビシリーズを知っていても
「あ、こういうケースもあり得たんだ」
と納得してしまうあたり、よくできたRPGのように感じられました。
そう、エヴァはRPGなんですよ。
選択肢次第で、物語がどういうふうにでも転がれる。
というあたりで、字数がかなり来てしまったので、後編は明日。
興奮をおさめるため日数を置いたのに、とっちらかった文章になってしまった…。
明日は、カヲルくんだけじゃなく(笑)、ほかの登場人物にも触れてみたい。
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